6年 先輩に学ぶ「モデルロケットの打ち上げ」

 6学年では,総合的な学習の時間で地域の方々から,生き方を学ぶ「先輩に学ぶ」という授業を行っています。9月3日(火)には,仙台ロケットクラブ会員で,モデルロケットの指導講師の資格を持つ横田さんに,モデルロケットの打ち上げとロケットについてのお話の授業を行っていただきました。横田さんは,学校ボランティア防犯巡視員として毎朝郵便局前の交差点で,子供たちが安全に登校できるように見守ってくださっている方でもあります。

 はじめに子供たちは,校庭でモデルロケットの打ち上げる様子を間近で見ることができました。このロケットは,決められた距離以上打ち上がらないように,横田さんが設計して作ったものです。横田さんは,自作の発射台にロケットをセットし,観客の位置や飛行物体,風の強さなどを確認した後,カウントダウンをして点火装置のボタンを押しました。実際に燃料を積んでいるロケットで,時速160kmのスピードで飛ぶのだそうです。ロケットはものすごいスピードで打ち上げられ,目で追うことが難しいほどでした。子供たちからも,あまりの速さと迫力に歓声が上がりました。ロケットは,途中で逆噴射をし,急激に落下しないようにリボンを放出してひらひらと舞い降りてきました。この後に,各クラスの代表が,横田さんに教えられながら,打ち上げを行うことができました。

 第2部では,子供たちは,音楽室で横田さんのロケットに寄せる思いを聞きました。横田さんがロケットに興味を持ったのは,世界で中継されたアポロ11号の発射の様子をテレビで見たことがきっかけだったそうです。それ以来,ロケットを打ち上げたいという夢を持ち続け,いろいろ調べ,学び続け,モデルロケットを打ち上げる資格を取るようになったとのことです。

 横田さんは,JAXAから許可を得たH3ロケットの発射の動画を子供たちに見せてくれたり,ロケットの燃料のことやエンジンのこと,飛ばす方向のことなど詳しく教えてくださいました。

 横田さんが,モデルロケット作りについて「いっぱいやっている間に勉強もしなきゃいけないし,たくさん調べなければならないこともあります。でも諦めると終わっちゃうんで,諦めないで47年続けています。」とおっしゃっていたことが,印象に残りました。

 夢を持ち,ロケット作りに情熱をかけている姿を見て,子供たちにその思いが伝わったことと思います。講話の後,何人かの子供たちが残って,ロケットの作り方などについてたくさん質問をしていました。横田さんありがとうございました。